庖丁または包丁?

以前から質問がありましたので。
包丁の取材等を受ける時、文章表記は常用漢字の「包丁」で構いませんが、わたくしの肩書は「庖丁コーディネータ」として頂きたいと申します。
「包丁」「庖丁」どちらも読みはホウチョウ。現在の一般表記では「包丁」が使われます。
同音漢字の書き換えで、中国の荘子には「庖丁」とあり、こちらが本来の書き方です。
それが1946年に複雑な当用漢字が整理され、一般では「包丁」の字に制定されました。

「庖」とは、肉を包んでおく場所、つまり調理場。
「丁」とは、その仕事に従事する人。
つまり「庖丁」とは、料理人のことを指します。ですので庖丁の事を「庖丁刀」と呼んでまして、室町時代ごろ日本で使われる頃には「刀」が省略され、料理に使われる刃の道具の総称となったそうです。
料理以外で使う包丁「皮裁ち包丁」「畳包丁」等は、「包丁」を使います。
また、昨今では残念ながら「包丁」と云うだけで、人を傷つけたり危険なモノと云う先入観が蔓延る世の中になってしまいましたので、
私が係る道具は、調理場で使う食材を活かす料理をする為の「食」の道具ですので、「庖丁」を使っております。

「食」の漢字は「人」と云う漢字の中に「良くする」と云う漢字で設立されてます。
人を良くする食道具を造り続け、世のお役に立てる事を喜びとする想いを「庖丁」に託しております。